妊娠A

流産から1週間後の診察で「良好です。次の妊娠は3回の月経後からにしてください。」といわれて、数えること3回。長かったです。他の人はわかりませんが、流産してからよけいに子供が欲しくてたまらなかったんです。
流産した子のことは今まで忘れたことはありません。だから、どうしても産みたかったんです。そして、みごとに妊娠。自分でもビックリです。
もちろん産み分けも試していました。(無事に生まれればどちらでもいいんですけどね。)
でも、いざ妊娠したら思ったより、流産がつらかった自分と対面することに!怖いんです。病院に行くのが。検診が。でも、自分に言い聞かせて病院に行きました。
「今度は心臓もはっきり動いてますよ。6週目ですね。」うれしかったです。その後、やっぱりきついツワリと格闘しながら、9週目ごろだったでしょうか。夜に少し出血したんです。次の日病院に行こうかと思いながら朝を迎えました。
トイレに行ってビックリ!月経の2日目ぐらいの大量出血!!すぐに病院に行きました。先生は「かなりの出血ですね…。」と険しい顔。私の脳裏にはあのときのことが思い出されて、胸が張り裂けそうでした。
エコーを見ていた先生が「お?」と一言。「見て下さい。」とエコーの映像を見せられて、見るとドクドクと動いていたんです、心臓が。先生は「生きてるから、頑張りましょう。」といってくれました。
出血を止める薬を飲んで、自宅療養。なんですが、手のかかる息子にはわかるわけもなく、こんなときに母がいたらって少し思ってしまいました。
私もこんな性格なので家でジッともしていられず、(っていうかツワリがきついのもあって)毎日のように息子と公園に。そして、検診の日。
先生が「もう大丈夫ですよ。今だから言えるけど、実はダメかと思ってました。本当によかったです。」と言ってくれました。
安心したと同時にさらにツワリがきつくなり、ゴハンが作れない。でも息子のゴハンはしてやらなくては……ちょっと作ってはトイレで吐くの繰り返しでした。
今回は5ヵ月半ぐらいでピタリとおさまりました。でもかなりひどかったので、7キロ体重が落ちました。それに冬だというのにスイカが食べたくって食べたくって…。非常に困りましたね。
22週の検診のときに「降りてきてる。子宮口も2センチ開いてる。」と言われてあせりましたが、先生が「もし産まれても生きていけるから大丈夫。」と言ってくれてちょっと安心しました。
それから育児グッズの試供品集めが始まりました。沐浴剤、おむつ、尿漏れパッド(妊婦の必需品ですよね)おしりふきなど探せば結構あるんですよ。私が探すのに使ったのは、『たまごクラブ』などの、出産準備の雑誌です。
そして気がつくと、暑い夏が顔を出し始めた7月になってました。予定日は9月13日。あー、あと1ヶ月ちょっとかぁ。なんて思いつつまだ自転車にも乗っていて、(さすがに息子の席はうしろになりましたが…)親しい人以外の誰にも妊婦だと気付かれずに(体重はこのころは3キロしか増えていなかったためだと思われる。)あっという間に臨月に。
これで、いつ生まれてもいいやと思いつつ、予定日までいて欲しいと思う矛盾していた気持ち。今思うと不思議ですね。臨月に入ると模擬陣痛(だったかな?)が頻繁に起きて、どれが本当の陣痛なんだかわかんなかった。そして、それは突然やってきました!!



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