出産体験A

9月2日の夕方、たまには旦那の会社に顔を出そう(社内結婚です)と思って、息子を連れてでかけました。
会社までは電車とバスで1時間半かかります。息子は電車が大好きなので、たまに電車ででかけるんですが、その日もとても暑かったので、着いた頃にはちょっとばてたのか体がだるかった。
もう生まれるんじゃない?っていう元同僚たちの声に、予定日は2週間ぐらい先よ〜!なんて笑い飛ばしたりして、楽しい時間を過ごし、旦那と一緒に車で家路に。その日は早く寝て、次の日の早朝、検診へ…。
エコーでは3000g以上の赤ちゃん。私の体型を見て、「これだけ太ってると、難産確定ですよ。覚悟はしておいて下さいよ。」なんて冗談?をとばす、先生と看護師さん。そして、内診して先生がひとこと。
「破水してる…いつしたかわかりますか?」え、破水…?えー!思い当たることはな…あー!そういえば、昨日会社行く前にトイレに行くとパンツが濡れてた。てっきりちびってしまった(妊娠後期は赤ちゃんに圧迫されておしっこがでてしまうんです)と思ってパンツ着替えてでかけちゃったんやった。と心の中で言ってから、「昨日のお昼過ぎかもしれません。」と伝えると、「入院は嫌ですか?そうですね、感染防止の抗生剤を飲んで安静にしてるなら、まだ、子宮口は2センチで、まだ子宮が降りてきていないし、自宅待機でいいですよ。」と言われて「帰ります。」と即答。
だって、まだ心の準備が…。その夜中の3時ごろ目が覚めて、おなかに違和感が。これ、陣痛だ!!すぐにわかりました。やっぱり本番はわかるもんですね。
旦那をたたき起こし、父に息子を頼んで(同居していたので)急いで病院へ。
先に初産の方もいて、その人の後に診察してもらうと、同じくらいの進行状態らしく、二人とも夕方ぐらいだろうとのことでした。
重なったら嫌だなぁ。と思いつつ、部屋で横になっていると、陣痛がきつくなってきた!ん!?何だこれは。この痛みの感覚に覚えがあるぞ。限界かも!!
急いでナースコールを押すと、看護師さんがのんびりやってきて、「まだだと思いますけど、そんなに言うなら分娩室にいきますか?」と言われ、ちょっと苛立ちながら分娩室へ。
陣痛の間隔を測るとたしかに2分になってる。看護師さんはあわてて助産師さん(若いかたでした)を呼びに行って、目の前で相談をはじめました。
「どうしましょう。私、やりかた知らないんです。」と看護師さん。「私がわかってます。とりあえず、ゴハン食べててください。」と助産師さん。
その後も当直の先生、さっき帰ったし、もうすぐ先生くるんだけど…。と不安になるような会話が続き。その間もイキミがきていて、思わず「いきみたいんやけど!」って怒り口調で言ってしまいました。
そしたら、「まだ待ってください。準備しますし、まだなので…」と言われて、また我慢しました。
そして、5分ぐらいして、やっぱり限界なので伝えると、「ちょっと診ます。」といって測ったら「えー!もう8センチになってる。しかもそこまで、降りてきてる!!早すぎる!ちょっと看護師さんきて点滴だけお願いします。」と興奮状態に…。
大丈夫だろうか?そんな不安がふとよぎったとき、「子宮口が全開じゃないけど、いきんでみましょうか?」と言ってくれたので、遠慮なくいきみました。すると「うわ!!一気に降りてきた!降臨です。先生はまだ?」そして、もう一回いきんだら「一気にいきまないで!あ、もう頭がでた!」という声とほぼ同時にニュルンとした感触と共に爽快感が。
う、生まれた〜。と同時に、私の腕に針がささり、見ると、今点滴をしだしたようで、ちょっとビックリ!それから、また二人のやり取りが聞こえてきて、「あれ、泣かない」「大丈夫です、落ち着いて。」「あれ」「こうして、羊水を吸って…」分娩室はとても静かで、ずいぶん長く感じて不安になったころ、ようやく産声が聞けました。
私は、切迫流産の危機のことや、さっきの看護師さんと助産師さんのやりとりを思い出して、無事に生まれてよかった〜!と大泣きしてしまいました。
自宅で陣痛はじまってから、わずか4時間のスピード出産でした。
その後、検診時の看護師さんや、先生が「すみませんでした。難産になるって決めてしまって。」と謝ってくれました。気にしてなかったのに(笑)
病院では例を見ない超安産だったらしいです。今後の教訓にすると言ってました。とにかく無事に生まれてよかったです。 ちなみに赤ちゃんは2822gの女の子でした。産み分けが成功したのかどうか、さだかではないけれど、我が家は成功でした。

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